イチローはメジャーで新人王を獲得したの？

日本でもメジャーリーグでも毎年凄いルーキーが出てきます。昔でいうと松坂ですね。

衝撃的なデビューでした。ルーキーたちの活躍に触発されプロ野球界は活性化していきます。新人王を取る選手はアマチュア時代から騒がれてきた選手もいますが、そうでない選手もいます。

騒がれてきてもプロではさっぱりという選手は山のようにいます。イチローはドラフト4位での入団でそこまで騒がれた存在ではありませんでした。現在の活躍を見れば日本でも新人王をとった選手なのだろうと思うところですがとっていません。

そこで今回のテーマは「イチローはメジャーで新人王を獲得したの？」です。新人王と一言に言っても色々と制約があります。日本の規定では、海外のプロ野球リーグに参加した経験がない選手（外国人枠の選手であるかは問わない）。

初めて支配下登録されてから5年以内の選手。前年までの出場が30イニング以内の投手、前年までの出場が60打席以内の野手。とされています。イチローは210安打を放ち活躍したのは入団から3年目でした。

1,2年目も1軍の試合にでていて60打席を超えていた為新人王に該当しませんでした。2年目までに60打席以内であれば文句なしで3年目に新人王は獲得していたことでしょう。こればかりはめぐり合わせもあるので仕方ありません。

一方メジャーリーグの新人王の条件を見てみましょう。130打数以内。かつ25人の登録選手枠の在籍期間が45日以内。です。日本に比べ2倍以上の打席数です。

日本のプロ野球を経由せずメジャーリーグにいく選手はほとんどいませんし日本で実績を積んでいくケースがほとんどです。それでもメジャーに行けば新人の扱いです。ちょっと違和感はあります。

メジャーリーグでも日本のスター選手たちがメジャーの新人王の権利があるのはおかしいのではないかと議論されたことが過去にありました。ですが現状はメジャーリーグのキャリアだけが対象です。

イチローは2001年のマリナーズでのメジャー1年目に新人王をとっています。その時の成績は、242安打、8HR、69打点です。新人王以外の受賞タイトルはMVP、首位打者、最多盗塁、シルバースラッガー、ゴールドグラブです。

1年目で驚異的な安打数を放っています。所見の投手が多い中これだけの成績を残すのはある程度日本時代からメジャーリーグへ適応するためになにか取り組んでいたのではないかと思います。打席でのタイミングの取り方などなど。

また、新人選手の首位打者は長いメジャーの歴史の中で2人目の快挙だったそうです。シルバースラッガーは各チームの監督、コーチの投票でシーズンで最も打撃の優れている選手に贈られる賞です。満場一致でイチローが受賞したのでしょう。

またゴールドグラブも受賞していて、打撃も素晴らしく守備も素晴らしい完璧な選手ということでしょう。1年目からこれだけの成績を残すのは簡単なことではありませんが、簡単にやってのけるのがイチローです。

バットが魔法の杖に見えたと相手に言わしめたこともありました。また、守備についてはグローブにボールが吸い込まれるような華麗な守備で魅了しました。また強肩で捕殺するケースもたくさんありました。

テレビの実況でまるでレーザービームのようだ！と表現されることもあってイチローの価値をさらに上げてくれるような名状況も生まれました。イチローの球は投げるときに風向き等を計算して回転をかけています。

そたため、ボールが落ちにくい一本線のような球が投げられます。コントロールもよく受け取った野手がランナーにタッチしやすいことも捕殺が多い理由ではないでしょうか。

新人王を取得後も262安打を放ったりその活躍はとどまることを知りません。単年で活躍する選手もいますが、常に結果を出し続けている選手なので新人王は腰掛程度のものなのではないでしょうか。見習うべき点が多い選手の1人だと思います。

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