イチローが天才と言われる理由とは?
様々な分野で特筆されるべき成績を残した選手には「天才」という称号が与えられます。
しかし、多くの選手はその「天才」という称号には喜びを見せません。
成功を収めた多くの選手は輝かしい実績の裏に血の滲むような努力を重ねているからです。しかし、それでも前人未踏の活躍を見せるスポーツ選手には「天才」という言葉を使ってしまうものです。
日本の野球選手の中で最も「天才」という称号で呼ばれた回数が多いのは、現在フロリダマーリンズに所属するイチロー選手かもしれません。もちろん例に漏れずイチロー選手も天才という称号で呼ばれることを良くは思っていません。
イチローと言えば、小学生のころから近所のバッティングセンターで130km/hを超えるような剛速球を日々打ち込んでいたというエピソードや、それを見つめたチチロー氏や同じ愛知県出身の稲葉篤紀とのエピソードがあります。
天才と言われるイチローも多くの努力を重ねていたということはよくわかります。イチローは「何もせずに何かを成し遂げることができるのが天才なら僕は違う」と語っています。
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イチローを支えるマインドとは?
有名なエピソードではありますが、現在のイチローを構築しているのは誰にも真似ができないほどの努力を重ねて来たことと、その努力を支えるマインドだと言えるのではないでしょうか?
まず、40歳をゆうに超えているイチローですが、今でも若手にも負けないほどの厳しいトレーニングを続けています。ベテランと呼ばれる領域に差し掛かった選手は体力維持や、パフォーマンスの劣化を抑えるためにどうするか?
ということを考えることが多いですが、イチロー選手は今でも誰よりも厳しいトレーニングを続けています。その理由というのが「自分自身を指名してくれたスカウトに失礼があってはいけない」です。
こういった考え方に至る選手がどれだけいるでしょうか?プロ野球選手になるという夢を持って、それを実現させる選手は多いですが、その先の自分自身を見出してくれた人物に恩返しをするという発想は生まれるでしょうか?
どれだけの大記録を打ち立てても自分自身をプロ野球選手にしてくれた人物への感謝を忘れずにトレーニングを続けているのです。まさに義を重んじる「侍」とも言える考え方ではないでしょうか?
口にするのは簡単ですが、それを実現するだけの努力を継続できることがイチローが天才と呼ばれる理由の一つと言えます。そして、イチローがかつて語った「壁というのはできる人にしかやってこない」という発言に天才と呼ばれる理由があります。
多くの方は自分自身が乗り越えられるかどうかわからない壁が目の前に現れたらどうするでしょうか?一度は挑む人が多いと思いますが、一度で超えられなければ諦める人が多いのではないでしょうか?
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逆境こそがチャンス
それは逆境とも言える状況ともなれば楽しむことはできないからです。しかし、イチロー選手は逆境こそが自分にとってのチャンスだと考えているのです。
この言葉は愛弟子とも言える川崎宗則選手にも影響を与えているのか、逆境に立ち向かう人物には同じマインドがあるのかもしれませんが、川崎宗則選手も著書のタイトルは「逆境を笑え」と銘打っています。
どんな状況も楽しんで挑むことができるのもイチロー選手の偉大な部分と言えます。そして、これだけの努力、高いマインドを持っているイチロー選手が天才と呼ばれる存在で居続けられる理由はイチロー選手のこの考え方だと思っています。
「特別なことをするために特別なことをするのではない。特別なことをするために普段通りの当たり前のことをする。」とイチロー選手はかつて語っていました。
大きなことを成し遂げるために背伸びをする場面は誰しもあると思いますが、その大きなことを達成することを目標に据えているからこそ普段と全く変わらない自分自身でなければいけないという考え方です。
イチローが抱えているプレッシャーは誰よりも大きなものになっています。しかし、そんな誰にも抱えきれないプレッシャーを乗り越えて、ファンの度肝を抜くプレーをイチロー選手は連発しているのです。
この発言にこそイチローのすごさが隠れていると思います。努力をできることが天才と言われる由縁とは片付けられません。その努力を支える明確なヴィジョン、自分本位ではなく周囲も巻き込み活力に変えてしまう人間力。
そして、自分自身という存在も大事にする姿。それこそがイチロー選手が天才と呼ばれる理由ではないでしょうか?
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