第4回のWBC(2017)にイチローは参加するの?
2017年3月に第4回World Base Ball Classic(通称WBC)が開催されます。
過去2006年の第1回大会と2009年の第2回大会で日本は連覇を果たすも、2013年の第3回大会では準決勝でプエルトリコに敗北し、大会3連覇を逃しました。
2014年以降、日本は侍ジャパンを常設化し、毎年ペナントレースのシーズンオフやシーズン前に練習試合を行うなどして、チームの強化を図ってきました。
2015年からはダイエーホークス、巨人、ソフトバンクホークスで活躍した小久保裕紀氏を監督に迎え、2017年WBCでの王座奪回と2020年の東京オリンピックでの野球金メダルを至上命題として活動しています。
しかしながら、2015年秋に行われた、WBSCプレミア12という世界大会では、決勝戦で韓国を相手に大逆転負けを喫するなど、前途多難な状況であるといえるでしょう。
そこで気になってくるのが、「誰がWBC代表に選出されるのか」ということです。去る10月15日に日本代表は11月10日から行われるWBC強化試合(対メキシコ、オランダ)の代表選手28名を発表しました。
シーズン終了直後ということもあり、故障や登板機会の関係により初選出選手11名を含む29名が選出されています。当然ながら、この中に田中将大やダルビッシュ、イチローなどのメジャーリーガーは含まれていません。
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メジャーとWBCの温度差
そもそもWBCとメジャーリーグには温度差があり、第1回大会から現在に至るまで、各国が真のベストメンバーと呼べる状態にはなかなかなっていません。それはメジャーリーグ所属選手と球団との高額契約が一つの原因と言われています。
高年俸を支払う球団はWBCで選手にけがをされては困るため、なかなか出場を認めず、一方選手側も高年俸を失うリスクを避けて出場を辞退するというケースです。
日本も第1回大会から松井秀喜をはじめ、多くのメジャーリーガーが参加を辞退し、それによりドリームチームの編成ができてきていないという歴史があるのです。
そんな中、バリバリのメジャーリーガーでありながら、第1回大会・第2回大会と出場したイチロー選手が第4回大会で代表に復活するか、ということは注目すべきポイントの一つです。
2016年シーズン、所属するマイアミ・マーリンズで4番手の外野手という難しい役割でありながら、2015年シーズンの成績を大きく上回り打率.295をマークしたイチロー。
メジャーでのシーズン200本安打記録は2011年を最後に途切れてしまいましたが、今シーズンは日米通算4308本までヒットの数を積み上げ、復活を印象付けました。次回大会における日本代表の外野手争いは過去にないほど熾烈を極めています。
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熾烈な外野手争いに入るイチロー?
2016年セ・リーグ本塁打王・打点王の2冠王に輝いたDeNAの筒香に加え、2015年シーズンにトリプルスリーを達成したソフトバンクの柳田、さらに歴代プロ野球最多安打記録保持者の西武・秋山。
今年大ブレイクした広島の鈴木など、有力選手が多数います。外国のパワーピッチングに対応できるパワーを持つ筒香選手や柳田選手をスタメンから外すことは考えづらく、あと1枠をその他の選手で争うという構図ができるのです。
そこにイチロー選手が入れるかというと、その可能性は十分あると考えます。なんといっても精神的支柱としての役割に加え、内野手のレギュラーと見込まれる選手は軒並み右打者ということも大きな理由の一つです。
打線の左右バランスを考えたときに、外野手が全員左打者であるほうが、むしろ融通がきき、守備側の嫌がる「ジグザグ打線」にできる可能性も高まります。
タイプが似ている秋山選手も有力ですが、国際大会での経験値はまだ低い他、鈴木選手も日本シリーズでのミス・打撃内容をみると、ここ一番での馬力が安定的に発揮できるかというと難しい可能性もあります。
その点国際大会を多く経験している経験値に加え、現役メジャーリーガーとしての実績は申し分ないため、その経験こそ、今の日本代表に必要なのではないでしょうか。
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