4000本安打を打った後のイチローの名言とは?
野球界で4000本ものヒットを放った選手は、現代までで3人しかいません。
1名はメジャー最多安打記録を保持しているピート・ローズ、そして皇帝と呼ばれたタイ・カッブ。
そして、日本野球史上最高の安打製造機として海を渡り、メジャーリーグの地でも3000本安打を達成したイチローの3人です。日米通算ではあるものの4000本ものヒット打ったことに対し、アメリカでは大いに盛り上がりました。
そしてイチローの偉業は改めて称賛されることとなりました。当然4000本安打達成後にイチローは記者会見に臨むこととなりましたが、その会見では数々の名言が生まれたのです。いったいどのようなものだったのでしょうか。
まず、記者に4000本を達成した気持ちを聞かれたことに対してイチローは「千というキリのいい数字を4回重ねられたことは、それなりかな、と思う。それよりチームメートやファンがあんなふうに祝福してくれると全く思わなかった。
記録が特別な瞬間をつくるのではなく、自分以外の誰かがつくってくれるのだと思った」と述べています。最後の特別な瞬間は自分以外の誰かが作ってくれるという部分、イチローの感謝の気持ちが表れた名言だと思います。
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4000本安打はイチローで3人目
野球選手は自身の力はもちろん大事ではあるもののそれを支えてくれる人の数は非常に多く、その人たち無しでは記録の達成などありえないという謙虚な考え方に基づくものではないでしょうか。
そして、4000本安打を過去に達成したのが2名しかいないことに対してのイチローは、このように答えました。
「4000安打には、僕の場合、8000回以上悔しい思いをしている。その悔しさと常に、向き合ってきた事実は誇れると思いますね」
野球において打者は10回に3回成功すれば一流と呼ばれる世界です。4000本もの安打を積み上げたイチローでさえも、8000回以上の凡退がありながら積み上げたヒットの数を誇りに思っていることがよくわかる名言といえるでしょう。
さらに苦しい時のモチベーション維持について聞かれた際の答えは「毎日同じことを繰り返すことで、安定した状態に持っていくというテクニックはあると思う。継続しても、精神が安定するとは限らない。自分でできることをやっておきたい。
それでも不安定になる。よくない結果や、難しい試合の後、気持ちの整理が難しく、いつもやっていることを続けるのがしんどい時もある。そこは頑張りどころで、それは続けてきたつもり」と答えています。
これは長年野球をやってきたイチローだから発言できることだと思います。特に野球はよくない結果が多いスポーツです。その中で、常に高いモチベーションで試合に臨んできたからこそイチローは結果を残し続けることができたのではないでしょうか。
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50歳まで現役を目指すイチロー
また、会見の終盤では4000本のペースについて問われ、「(20年で4000本という)このペースも僕の中では遅いんですよ。もうちょっと早くできたな。日本でも最後2年くらい、試合に出られない時期があった。
さっきも言いましたが、自分の中では変化がない状態のなか、年齢に対する僕以外の人の考え方が煩わしいことはいっぱいあります。35歳を超えてからです。そういうこと(偏見)と戦うのはストレス。」と述べています。
年間200本を打ち続けるペースでも遅いと言い切るイチローのレベルがあまりにも高すぎることにあらためて感嘆しますね。それとともに40歳ごろから毎試合出続けるような立場ではなくなったイチローも周囲からの衰えを指摘されていました。
しかし、それを自らの言葉偏見という言葉で言い切っているイチローのプライド、プロとしての心意気が見て取れます。イチローは50歳まで現役を続けるということを目標にしています。野球界の三浦知良になれるかどうか、今から目が離せません。
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