イチローの本名と野球でつかう名前の所以とは？
このページは、イチローの本名と野球で使う名前の由来についてお伝えしています。
イチロー選手についてくわしく知りたいあなたは楽しめる内容になっているかなと思います。
日本を代表するヒットメーカーであり、世界最多安打記録を2016年シーズンに更新したイチローですが、ドラフト会議入団直後は実はあまり注目された存在ではありませんでした。
しかし、プロ入り3年目の1994年にすい星のごとく登場したイチローは、当時まだ珍しかった「イチロー」という登録名があまりにもセンセーショナルであり、一気に注目を集めました。なぜイチローは登録名を「イチロー」としたのでしょうか。
本名は鈴木一朗
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あまりにも有名ですが、イチローの本名は「鈴木一朗」です。愛知県で二人兄弟の次男として生まれたイチローは、兄の一泰氏とともに次男でありながら「一朗」という名前を付けられます。
これは、祖父の鈴木銀一氏から「一」の字を取って子供に名前を付けたとのちに「チチロー」ことイチローのお父さんである鈴木宣之氏が明かしていました。
そんなイチローですが、ドラフト4位で高校3年時、愛工大名電高校からオリックスブルーウェーブに指名されたときの登録名は「鈴木一朗」という本名での登録になっていました。
イチローは1年目から1軍に出場し初ヒットを記録するものの、1年目・2年目と1軍の壁に跳ね返され目立った成績を残すことはできませんでした。さらに、当時の1軍打撃コーチとの意見の相違がありました。
そのため、2軍で作り上げてきた打撃フォームを安定させることができませんでした。それを払しょくしたのはイチローが3年目に監督に就任した名将の故・仰木彬監督でした。
仰木彬に見いだされたイチローの才能
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仰木彬はイチローのたぐいまれなバッティングセンスを見抜きオープン戦から積極的に1軍での試合で使いました。オープン戦の時には「鈴木一朗」としてゲームに出場していたイチローは、シーズン直前に登録名を「イチロー」に変更しました。
実はこれは仰木彬の粋な計らいがありました。それは、イチローを当時オリックスに所属していた先輩外野手と合わせて売り込もうとしたことです。その先輩こそ「パンチ佐藤」です。
当時佐藤和弘という本名から、「パンチパーマ」だからという理由で「パンチ佐藤」という名前に変更し、さらに「イチロー」という日本で初めてファーストネームを登録名にした選手のコラボレーションもあり、大いに話題になりました。
1994年限りでパンチ佐藤は残念ながら引退しましたが、イチローは4月末から1番打者に定着し、シーズン124試合目まで打率.394と3割台の半ばを記録します。
最終的にはシーズン日本記録の210本のヒット、シーズン打率.385という当時の最高打率で締めくくることになりました。その後移籍したメジャーリーグの場でもイチローは「イチロー」という覚えやすい名前を使用します。
もちろん、圧倒的な成績、野球能力で目の肥えたメジャーリーグファンの心をつかんだのでした。ちなみに、1994年オフに新たにファーストネームを登録名に変更した選手が現れました。
サブローなどその後の登録名に使う人も
それが2016年シーズン限りでユニフォームを脱いだ元ロッテ・巨人のサブローです。サブローは一時巨人に在籍していた当初は「大村三郎」という本名で登録していた時期もありました。
しかし、1994年オフのロッテ入団時からイチローの登録名にあやかって「サブロー」という登録名にしたといわれています。千葉ロッテの本拠地、旧QVCマリンスタジアムでの打席に入るとき「サブロー」という呼び方はファンに親しまれましたよね。
その後サブローのようにイチローに感化された、イチローにあやかったなどの理由で、ファーストネームを登録名にする選手は数多く出てきました。それほど、イチローというファーストネームの登録は日本球界に大きな影響を与えたことになります。
それはイチローがあまりにも圧倒的な成績を残したからであるということも忘れてはなりません。44歳になる来シーズン。まだまだイチローの活躍から目が離せません。
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